Case / モデルケース 製造・卸・士業

請求書・伝票処理の自動化
月120枚の請求書を経理担当1名が手入力していた製造業のケース

仕入先から毎月届く紙とPDFの請求書。金額や品目を目で確かめながら、Excelの支払管理表と会計ソフトへ二重に打ち込む。従業員十数名規模の製造業では、今も珍しくない光景です。本記事では、金属部品加工業のA社を例に、請求書処理をデジタル化するとどう変わるのかを想定シナリオとして紹介します。

業種:金属部品加工業(製造業) 従業員数:12名(経理担当1名) 月間請求書処理枚数:約120枚(紙・PDF)

本記事は想定シナリオに基づくモデルケースです。登場する企業・担当者は架空であり、実在の顧客事例ではありません。効果は業務内容や導入範囲により異なります。

Scene

ある製造業経理担当の、とある一日

A社は従業員12名ほどの金属部品加工会社。仕入先から届く請求書は紙・FAX・メールPDFとバラバラで、経理をひとりで担うBさんが月120枚ほどをさばいています。ある日の様子を追ってみます。

08:30

郵便受けとFAXトレイを確認。紙の請求書が数枚届いている。仕入先ごとに書式が違い、金額欄の位置すら統一されていない。

09:30

メールを開くと添付PDFの請求書がまとまって届いている。件名や取引先名で1件ずつ開いて確認するだけで、小一時間かかる日もある。

11:00

発注書と請求書の金額を照合。単価や数量が食い違う箇所を見つけ、仕入先へ確認の電話を入れる。

13:00

昼休み明け、Excelの支払管理表へ転記。取引先・品目・金額・支払期日を、請求書を見ながら一件ずつ入力していく。

15:00

Excelの内容を、今度は会計ソフトへもう一度入力。同じ数字を二度打ち込む作業が続き、集中力が切れやすい時間帯でもある。

17:30

月末が近づくと処理が積み上がる。支払漏れがないか最終チェックをして、そのまま残業になることも珍しくない。

Issues

A社が抱えていた3つの課題

経理担当のBさんが特別に非効率なわけではありません。請求書の受け取り方が紙・FAX・メールと分散し、入力先もExcelと会計ソフトの二重構造になっている以上、手間はどうしても積み上がっていきます。

01

転記に時間がかかる

紙・PDF・FAXと形式がバラバラな請求書を、Excelと会計ソフトへ二重に手入力するため、1件あたり平均7〜8分かかっていた。

02

金額の見落としに気づきにくい

発注書との照合や税区分の確認を目視で行うため、月に数件は入力ミスや確認漏れが発生し、後から訂正の手間が生じていた。

03

月末月初に処理が集中する

支払期日が集中する時期は経理担当1名では処理が追いつかず、残業や支払い遅延のリスクが高まっていた。

How It Works

請求書処理ツールでの処理の流れ

A社への導入を想定したツール画面です。紙やPDFで届く請求書を自動で読み取り、確認が必要な箇所だけを担当者が見る、という流れに変えます。

請求書読み取りツール「Atlas Invoice」の画面。左に取込済み請求書の一覧、中央に取引先名・金額・品目を自動入力した読み取り結果フォーム、上部に取込件数などのKPIを表示。

画面はイメージです(導入時は業務に合わせて設計します)

1

受信トレイに自動で集約

紙をスキャンした画像や、メール添付のPDF請求書が、取引先・受信日ごとに一覧表示されます。探し回る手間がなくなります。

2

取引先名・金額・品目を自動で読み取り

請求書の内容を読み取り、取引先名・金額・日付・品目を入力フォームへ自動反映します。

3

読み取り信頼度が低い箇所だけ確認

手書きの但し書きや金額の判読が難しい行には「要確認」タグが付き、担当者はそこだけを確認すればよくなります。

4

会計ソフトへワンクリックで反映

確認済みの内容は、そのまま会計ソフトへ連携されます。Excelと会計ソフトへの二重入力の工程がひとつ減ります。

Estimate

モデルケースの試算:導入前後の比較

A社のモデルケースをもとにした、控えめな試算です。実際の効果は請求書の形式や導入範囲によって変わります。

項目 導入前(モデルケース) 導入後の試算
1件あたりの入力時間 平均 7〜8分 平均 1〜2分程度(試算)
月120件分の処理時間 約14〜16時間 約3〜4時間前後(試算)
確認の電話・メール往復 月10件前後 月2〜3件程度(見込み)
金額・税区分の入力ミス 月3〜4件程度 月0〜1件程度(見込み)

※上記はモデルケースに基づく試算であり、数値を保証するものではありません。実際の効果は請求書の形式・取引先数・導入範囲により異なります。まずは現状のヒアリングから、実現可能な範囲を一緒に確認します。

Voice

モデルケースにおける想定の声

以下は、本モデルケースにおける経理担当者の想定コメントです(架空の内容です)。

想定コメント
「毎月末、請求書の山を前に『今月も間に合うだろうか』と思っていたのですが、確認が必要な行だけ見ればいいので、だいぶ気持ちが楽になりました。仕入先への確認の電話も減って、決算前の忙しい時期にも少し余裕が持てそうです。」
A社 経理担当 Bさん(モデルケースにおける想定)
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